日本舞踊師範&留学アドバイザー『ゆうこ』のブログ@群馬・桐生

海外留学・旅行会社勤務の経験と、日舞と着物着付けの師範という立場で、留学のアドバイスを致します。群馬県桐生市は和の文化がギュッと詰まった素敵なまち。ここから留学準備を応援していきます。

アイガメ(藍甕)に気を付けて! ~織物参考館“紫(ゆかり)”さん②~

織だけでなく、藍染め体験もできる「織物参考館・紫(ゆかり)」さん。

 

アイガメの蓋を開いていただくと、ふわっと発酵した匂いが漂います。

カメの中にはすでに10日間発酵され大きな泡が浮かび、

まるで漆黒のような、出来上がった藍の染料がたっぷり。

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匂いに慣れてくると、その藍色に惹かれるように

思わず近づいてしまいたくなります。

でも!

気を付けて!!

 

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カメの深さは1m。

滑って入ってしまったら大変です(笑)

 

染料は、すくもをあいだまにして、

お湯にあいだま・灰・小麦・ふすまを追加して…といろいろ入るので

染料が出来上がったときに沈殿物をよけるために1mの深さが必要なんですね。

 

常に25℃に保たれます。

冬は電熱器を使って温度管理をしています。

 

染料の元は、アイの花が咲く前の葉っぱ。

かわいいですねー(^^)

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これを乾燥させ、木の灰を混ぜて、発酵させたものが、すくも(ゴツゴツした方)。

すくもを細かくして、熱湯と混ぜたものが、あいだま(まん丸い方)。 

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すくもを作らず、生のアイのまま染めることを「生葉染め」といい

やさしいブルーに染まるそうです。

 

藍を学びながら

天然のアオ色に癒される体験をぜひ。 

手織り&藍染で職人体験!〜織物産地 桐生で学ぶ〜