アイガメ(藍甕)に気を付けて! ~織物参考館“紫(ゆかり)”さん②~
織だけでなく、藍染め体験もできる「織物参考館・紫(ゆかり)」さん。
アイガメの蓋を開いていただくと、ふわっと発酵した匂いが漂います。
カメの中にはすでに10日間発酵され大きな泡が浮かび、
まるで漆黒のような、出来上がった藍の染料がたっぷり。
匂いに慣れてくると、その藍色に惹かれるように
思わず近づいてしまいたくなります。
でも!
気を付けて!!
カメの深さは1m。
滑って入ってしまったら大変です(笑)
染料は、すくもをあいだまにして、
お湯にあいだま・灰・小麦・ふすまを追加して…といろいろ入るので
染料が出来上がったときに沈殿物をよけるために1mの深さが必要なんですね。
常に25℃に保たれます。
冬は電熱器を使って温度管理をしています。
染料の元は、アイの花が咲く前の葉っぱ。
かわいいですねー(^^)
これを乾燥させ、木の灰を混ぜて、発酵させたものが、すくも(ゴツゴツした方)。
すくもを細かくして、熱湯と混ぜたものが、あいだま(まん丸い方)。
すくもを作らず、生のアイのまま染めることを「生葉染め」といい
やさしいブルーに染まるそうです。
藍を学びながら
天然のアオ色に癒される体験をぜひ。