胸元の補正も忘れずに
「着物はずんどうになるように着ましょう」
ってよく聞きますよね。
だからウエストのくびれや、お尻の上の凹みをカバーするために
タオルで補正を入れると思います。
でも、意外と忘れがちな胸元の補正。
着物だけじゃなく、浴衣の時もぜひやってみてくださいね。
これをするだけで、いろんないいことがありますよ。
①衿がずれにくい
補正がなく、肌と着物の間に空間があると、
その分動くと衿が少しずつずれていってしまいます。
この空間を埋めて、長じゅばんと着物の衿がピタッとなると
1日着ていても着くずれがだいぶ軽減されます。
②肩口の着物の柄がよく見える
着物を着てみると、肩から脇に向かって縦じわができている場合があります。
これもカラダと着物に空間ができてしまっているため。
江戸小紋や色無地でもこのしわはない方がきれいですし
訪問着や肩に紋が入っている着物などは、
ここの補正は忘れずにされた方が良いです。
せっかくきれいに仕立てた着物の絵柄がもったいない。
補正が入ると、柄が前に出るようになりますから
その着物の良さを一目で感じてくれるでしょう。
補正はとってもカンタン♪
タオルを縦長になるように、タオルの耳を内側にして4つ折り。
これを肌襦袢の上にかけます。
まず端を左肩にかけ、前にたれるようにします。
たれたタオルを胸元で90度に右肩に向かって折り曲げます。
この折り曲げたところがタオルの中心になるようにした方がいいです。
左右の長さのバランスをとってくださいね。
ずれないように長じゅばんを羽織り、
長じゅばんの衿をタオルに沿わせるようにして完成です。
どうしてもうまくいかない方は
呉服屋さんなどに補正の入っている下着や、
補正のための三角のクッションみたいなものも販売されていますので
そんなものもぜひ活用してみてくださいね。