日舞で使うせんすの秘密
舞扇には、外側の骨(親骨)の要のすぐ上に鉛が入っています。
踊りの間に扇子を投げたり、
指先で回したり(要返し)するため、
おもりを入れることで安定感を増しています。
あとは、強度を増すために、親骨と扇面が糸で縫われていたりします。
普通のあおぐだけの扇子に比べると
骨もしっかりしていますし、重さもあります。
持ってみると、あおぐようにできているのではないんだなぁってことがお分かり頂けると思います。
踊っている間に、
親指だけで親骨を一つだけ広げる「一間にする」というしぐさがありますが
要と骨がしっかりしていますので、
最初はなかなかできないんです。
私も小さいころ、一生懸命練習したのを覚えています。
扇面も厚紙でしっかりしています。
このくらい厚みがないと、お稽古で使用しているうちにあっという間に弱ってしまいますし、
投げたときにフワフワしてしまって、思うように動いてくれません。
舞台用の扇はとても華やかで、目を惹きますね。
技術を十分に舞台上で見せるためには
舞扇の秘密がとても需要なのです。