現代の郷土料理「おっきりこみ」 ~まつもとやさん~
桐生市の代表としてだけではなく、
群馬の伝統食の代表として取り上げられる「磯きりそば まつもとや」さん。
和食屋さんらしい店構えと
具だくさんで醤油のいい匂いのするおっきりこみが
ほっ♪とさせてくれるお店です。
大通りから少し入ったところにあるお店は
いつ行っても満席。
食事にちょうどいい時間に行くと、少し並ぶかもしれませんが
並んで食べても絶対後悔しません!
元フレンチのシェフだった店主 西須さんが腕を振るう、おっきりこみが絶品。
『お切り込み』
富岡製糸場が象徴するように、群馬で養蚕・絹糸生産の盛んだった頃は、女性も総出で労働に従事。仕事をしながら食卓をきりもりするかつての「かかあ」が編み出した郷土料理がお切込みです!うどんとは違い、塩を入れずに麺を打ち、ゆでずに生麺のまま煮込むため、汁とのなじみが良く、溶け出した打ち粉のとろみが独特の風合いで◎
実は私、煮込みうどんがあまり得意ではありません(苦笑)
でも、初めてまつもとやさんのおっきりこみを食べたとき、
スープと具材の風味がしみ込んだ麺は、もっちり感とジューシーさが美味しくて、
おかわりしてしまうほどでした。
アツアツの麺を『ハフハフ♪』言いながら食べる幸せ感は
おっきりこみのあの麺の太さがとっても重要です!
お店では2人前からの注文ですが
出てきてビックリ!
これが2人前ですか?!
そのまま西須さんに尋ねてみると、
「食べきれなかったら、持って帰って。
お家でご飯と一緒に煮直して食べるとさらに美味しいんだよ。
だから、昔から初めから煮直すこと前提で作っていたんだ」
へーーー!
おっきりこみには、忙しい工女の人たちが
時短で美味しく食事をする知恵が満載なんですね。
ただ「素朴な味わい」という言葉で片付けられない、
懐かしい雰囲気を感じながらも、古い感じは全くない、
今の時代にあった郷土料理・伝統食のおっきりこみを味わってみてください。
そして、なんとちょうどよく
明日10月1日から
「第二回おっきりこみプロジェクトスタンプラリー」が始まります。
ぜひ味比べもしてみてくださいね♪